【見直し実例】年間保険料200万円超の保険
相談事例集 / 2025.06.04
先日、ある自営業のお客様のところへ伺いました。
ご家族はご夫婦と高校未満の3人のお子様。ご夫妻はお二人とも自営業の方でした。
ご紹介いただいた方からの情報では、保険にたくさん加入していて見直しをしたいけど何から手をつければ良いのか分からず悩んでおられたのだそう。
事前のアポイントで保険管理表を作成し保険の見直しの前に“棚卸し”をしましょうとご説明し、お伺いした際にご加入されている生命保険や損害保険の証券を全てご準備いただくようお伝えしました。
面談当日・・・
拝見した保険証券、その数なんと30枚! 年間保険料250万円超・・・
もちろん、この情報だけで現在の加入状況の善し悪しを判断することはできませんが、お客様の現在の生活水準やこれから目指したい生活スタイルに合っているかが大事です。
最近よく耳にするようになってきたiDeCoやNISAなども気になるけれど、先立つものがないというご依頼でした。
生命保険は外資系保険会社1社のみでしたが、特に気になったのは貯蓄型の外貨建て終身保険に数、保険料ともにたくさんご加入されている点でした。
また、お金回りの情報をヒアリングする中でご自宅の住宅ローン控除が無く、月額4万円の小規模企業共済に加入されているとのことでした。
トータルでお金回りの流れを良くしましょうとお伝えし、外貨建て終身保険は一旦全て解約し、 iDeCoや積み立てNISAに月々の支出を振り分けてお子様の学資やご自身の老後の生活資金に充てましょうということで保険の見直しの方向性が決まりました。
また、保険の方は就業不能リスクに効率的に備えるために、加盟中の商工三団体の割安な所得補償保険や掛け捨ての生命保険を活用し、保険支出を抑えるプランをご提案しました。
家計回りの本格的な見直しはこれからですが、お客様には喜んでいただいています(^^)
【今回の家計・保険見直しまとめ】
①保険は見直しの前に“棚おろし”・・・保険管理表を作成し保険支出の全体像を把握する
②保険の基本は掛け捨て・・・少ない掛け金で大きな保障を得ることがそもそもの役割
③住宅ローン控除が無い方は、idecoの活用で所得税や住民税を軽減しながら資産形成
④小規模企業共済等掛金控除とidecoの掛け金のバランスを取る
⑤事業者なら商工三団体の団体損害保険も活用のしどころ